日本エレクトロニックミュージックのパイオニア・大野松雄氏と、日本を代表する詩人・谷川俊太郎氏による貴重な対談映像『聞いてきた音 これから聞く音』を、2025年5月5日よりYouTubeにて期間限定で配信することが決定いたしました。
本作は、音響デザイナー・大野松雄氏と詩人・谷川俊太郎氏が、長い歳月を経て再会を果たした奇跡の記録です。
対談のきっかけは、『HARDCORE AMBIENCE』のイベントにて、以前ご出演いただいた谷川氏の話題をduennが大野氏に伝えたことに端を発します。
その際、大野氏より「久しぶりに谷川さんに会いたい」という想いが寄せられ、HARDCORE AMBIENCEチームによってこの対談プロジェクトが始動しました。
90歳を超えたお二人が約60年ぶりに交わした対話は、文化の開拓者としての熱い志と、未来を担う世代へ向けた力強いメッセージに満ちた作品となりました。
御茶ノ水RITTOR BASEおよび京都文化博物館での先行上映では、多くの反響とともに高い評価をいただいておりました。
しかしながら、大野松雄氏は2022年12月19日、谷川俊太郎氏は2024年11月13日にご逝去されました。
本来であれば、上映会などの場でご紹介していく予定でしたが、このかけがえのない対話を、より多くの方々にお届けしたいという想いから、多くの関係者のご協力を得て、YouTubeにて期間限定での公開が実現いたしました。
お二人が遺してくださった貴重な言葉の数々を、ぜひこの機会にご覧いただければ幸いです。
あらためて、心よりご冥福をお祈り申し上げます。
【配信情報】
公開日時:2025年5月5日(月・祝)21:00 プレミア公開
公開期間:〜2026年5月4日(日)20:59まで
視聴URL:https://youtu.be/BDLXoaB8wxc
【スタッフクレジット】
出演|大野松雄、谷川俊太郎
プロデューサー|Koji Nakamura、duenn
監督|留置太輔
音楽|Koji Nakamura
制作|HARDCORE AMBIENCE
進行|水ひろ子
【プロフィール】
■大野松雄(1930年生まれ)
映画やテレビ黎明期の音響制作を経て、日本初の国産アニメ「鉄腕アトム」では新たな音響表現を創出。レイ・ハラカミのアルバム『レッドカーブの思い出』では最高齢リミキサーとして参加。ドキュメンタリー映画『アトムの足音が聞こえる』にも登場し、晩年まで音と向き合い続けた。知的障がい者福祉施設との関わりも深く、40年以上にわたり創作支援も行った。
■谷川俊太郎(1931年生まれ)
1952年『二十億光年の孤独』でデビュー。詩、絵本、翻訳、作詞、脚本など幅広いジャンルで活躍。数多くの文学賞を受賞し、現代日本を代表する詩人として国際的にも評価を受けた。
■HARDCORE AMBIENCE
ナカコー(Koji Nakamura/Nyantora)とduennによる、アンビエントに特化した音楽・アートイベント。2017年よりスタートし、全国各地で多様なアーティストとともに継続的に開催。日常に自然と溶け込む音楽として、アンビエントをより身近な存在へと導いている。

